ご覧いただき、ありがとうございます。こちらはオールドバカラの小型花瓶です。前面にフロスト加工で花、そしてカット技法で茎と葉が刻まれています。脚部底面にも精巧なカット技術が使われています。花瓶全体はハート形をしており、花生け部分は楕円形です。ご存知のとおりバカラは1936年まではおなじみのアシッドエッチングによる円形マークを使用せず、シールだけを使っていました。シールは1800年代後半から、1936年まで使われています。そして1936年に近づくにつれて「MADE IN FRANCE」の文字が大きくなっていきます。この作品には、小さく「FRANCE」とだけありますので、1900年前後に作られたと推測されます。1936以前に製造された、刻印のないバカラが一般に「オールドバカラ」と呼ばれ、根強い人気を集めています。なぜならオールドバカラは、新しい時代のバカラよりも「品質が高い」からです。どうして昔の方が品質が高いかというと、貧富の差が激しかったため、クリスタルの職人のお給料が低かったことがあげられます。また職人は一つの作品に膨大な時間を使うことができたため、質の高いものが生産できた、ということです。今ではとても採算が合わないような、手間暇のかかる作品類も、オールドバカラの時代だからこそ作成されました。このオールドバカラであるこちらの作品は小さいながらも重厚で、クリスタルも十分な厚みがあります。美しいフォルムと重厚なクリスタルの輝きを堪能できる、小さな芸術作品です。お手元で「本物を味わう」喜びを得られる機会となるでしょう。●付属品なし●サイズ高さ:約12.5㎝ 横幅(花生け部分の最長部):約8.0㎝脚部台座直径:約6.5㎝●状態綺麗に保管されており、ほぼ新品と言える状態です。ただし素人見分であること、またアンティーク品のため、状態は写真をみてご判断をお願いします。またパソコンのディスプレイによって色合いが若干異なる場合がございます。ご了承ください。個人保管の品とご理解の上、ご検討をお願いいたします。何かご質問がございましたら、いつでもお気軽にメッセージでご連絡くださいませ。